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誕生日と思い出のワイン [人生]

2009年12月27日

42歳の誕生日を迎えた。前厄、本厄、後厄と大きな事故や病気もなく過ごせた。正確にはあと3日で後厄が終わる。大厄であるし、海外赴任直後に前厄に突入したから、何かあってもおかしくなかったが、無事に過ごせたことに本当に感謝。

誕生日の昨日夜、妻が予約してくれたレストランへ。Søllerød Kroという名のそのレストランは、Copanhagenから車で30分ほどの郊外にあるオーベルジュのようなレストランで、雰囲気と品格は誕生日というハレの日に相応しい場所だった。そして食事、ワイン、サービスの素晴らしさにただただ感動。過去に行ったデンマークのレストランで明らかにベスト3に入る。

ここのワインリストはデンマークでベストワインリストを何回も受賞しており、ワイン好きの自分には何時間見ていても飽きないものだが、いざ選ぶとなるとちょっと胃が痛い。というのは、節約しようと思ってもデンマーククローネで3桁の価格のワインがほとんど無い。日本円でいえば2万円以下のワインが無いということ。平均価格帯が5-6万円というそのリストは、値付けが高いわけではなく、本当に良いワインがそろっている、極上のワインリストだ。

いつも通り白赤をボトルで注文したい自分は、過去のレストラン代金最高記録を更新しないよう、ワインリストとにらめっこ。あまり長い時間ワインリストを眺めているというのは格好いいものではないが、ここは頑張った。結局白はMeursaultの村名を、赤はVosne Romaneeの1級を選んだ。それらワインは期待を遙かに上回るワインで、食事とともに心ゆくまで楽しむことができた。今年のベスト白ワインとベスト赤ワインだったかもしれない。帰宅してからラベルをもらっておくべきだったと後悔した。

ところでこの赤ワイン選びにはちょっとした意味があった。

自分がワインにはまったのは1994年のこと。きっかけは父親に連れて行ってもらったレストランだった。まだワインのことなど何も知らない自分はソムリエの薦めるがままのワインを頂いていたのだが、あるブルゴーニュ赤ワインに衝撃を受けた。果実味と酸味と渋みの絶妙なバランス、そして滑らかな舌触り。衝撃を受けた。この日以来、ブルゴーニュを中心にワインにはまって行った。そのワインの名がVosne Romanee Les Malconsorts 1985 Domaine Cathiard Molinier。Cathiard Molinierという作り手を知る人は少なく、そもそもこの生産者のワインを持っているレストランや店が無い。自分は作り手の名も畑の名も忘れていなかったのだが、それ以来一度もワインリストやショップで見かけたことは無かった。

ところがSøllerød Kroのワインリストに見かけた名を見つけた。Vosne Romanee Aux Malconsorts 2006 Domaine Sylvain Cathiard & Fils。Cathiard Molinierの息子さんのワインだった。15年ぶりに見つけたワイン。注文しないわけにはいかなかった。実は値段もリーズナブルだった。ワインは年も違うし、熟成度合いも違うし、そして作り方も変わっているようで、舌の記憶に残るあの感動のワインに比べると劣ったが、それでもバランスの良い素晴らしい「きれいなワイン」だった。

15年ぶりに、そして誕生日に、妻とこのワインを飲めることの幸せに感謝。

これからの1年も幸多き年でありますように。

Sollerod Kro.jpg Truffle boudin.jpg


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日本人の街 [旅行]

2009年12月24日

昨日からDusseldorfに来ている。日本人の多い街だとは聞いていたが、まさかここまでとは想像できなかった。この街はLittle Japanとでも呼んでも良いくらい本物の日本があふれている。日本食材店や日本料理レストランの立ち並ぶImmermann通り界隈では日本人ばかりに遭遇するし、ドイツ人と思われる人ですら日本語を話している。レストランに行っても店に入っても、最初の言葉がドイツ語ではなく日本語で始まる。日本食レストランは外国臭のまったくない純日本雰囲気で、日本にいるかのような食材と味。Copenhagenにも日本食レストランは沢山あるけれども「外国の日本食レストラン」の域を脱せず、がっくりすることばかり。Dusseldorfは在外日本人にとっては天国だ。

一方で、ここまで日本食や日本文化があり日本のような暮らしができてしまうと、海外赴任や海外在住の苦労ができない。限られた食材で日本の料理を作ったり、日本語どころか英語もないスーパーで買い物をしたり、少ない日本人で助け合ったり、という苦労は海外在住の楽しみの一つでもある。ここ天国ではその苦労が経験できない。妻と自分の結論は、「Dusseldorfは住みたい街ではなく、近くに欲しい街」。

昨夜は現地日本人おすすめNo.1の日本料理屋「やばせ」で生魚と日本酒を堪能。本当に天国にいる心地だった。欧州No.1日本料理店の称号を与えたい。妻のNY時代の友人が赴任していて、彼も加わって3人でとても楽しい夜を過ごした。

今日は日本食材屋で米15kgなど、食材をたんまり買い込んだ。このために飛行機でなく車で800kmを走ってきたんです。そして昼にはやはり現地日本人おすすめNo.1ラーメン屋「匠」で美味しいラーメンを堪能。日本のラーメン屋がそのままやってきているので、まさに日本の味。

今夜はこれから焼鳥屋「串亭」へ。ヨーロッパでクリスマスイヴに焼き鳥っていうのはロマンチックじゃないが、たまにはこういうのもいいかな。

1月3日までたっぷり休暇を頂いているが、少なくとも食に関してはすでに十分休暇を満喫した気分だ。

Merry Christmas to everyone!

 Yabase_2.jpgデンマークにはあさりが無いんだよね。

Yabase_1.jpgまぐろ旨すぎ。そして鰤と烏賊もトロン。

Taiyo.jpg大洋食品さんありがとう。

Takummi.jpg毎晩食べたいよ。


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オリンピックに沸いたコペンハーゲン [コペンハーゲン]

2009年10月6日 4ヶ月ぶりの更新

先週のコペンハーゲンはオリンピック一色。理由は2016年夏季オリンピック開催地を決定するIOC総会が開催されたため。3年前の予定では、先週はすでに日本に帰任しているはずの時期。海外赴任が延長になったおかげで現地コペンハーゲンで開催地決定の瞬間に立ち会えたわけだ。といっても東京が開催地に選ばれるという歴史的瞬間には立ち会えなかったのは残念だった。ところが、別の重要なイベントに立ち会ってしまった。オリンピック開催地招致にも関係するそのイベントは。。。

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英語の街 [考えごと]

2009年6月12日

一日休暇を取ってロンドンにやってきた。

今週始まった地下鉄のストライキはちょうど終わったようだが、さすがに古い地下鉄。至るところで工事をやっている。そして一ゾーンの片道の運賃が4GBP。1年前のレートだと800円。いやはや何とも。。。ロンドンの地下鉄って、本当にTUBEだよな。

Tube strike.jpg Tube.jpg

久々にロンドンにやってきて、切実に感じたこと。それは

 

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製氷 [コペンハーゲン]

2009年6月11日

5月はいい天気が続き、家の中が暑くなることもしばしばあったが、6月に入り日本の梅雨のように雨続きだ。今日などコートを羽織らないと寒いくらい。まあ、それでも体は冷たいものを欲するようになってきた。

最近はまっているのは、自分製アイスエスプレッソ。大きめの耐熱性グラスにエスプレッソを100mlほど入れ、カロリーゼロの甘味料を一粒入れて、そこに氷を6-7個入れるだけ。体も冷えるし、頭もすっきりするので、一石二鳥。ただし寝る前に飲むと、全然寝られなくなるので要注意。

ここでデンマークでは問題が生じる。それは。。。

 

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10km [スポーツ]

2009年6月10日

1週間ぶりにジムに行った。いつも通り入念なストレッチの後ランニング。
いつもは5kmを12km/hのペースで走るのだが、今日は10km走りたかったので10km/hにすることにした。
ジムで10km走るのは初めてである。
10km/hのペースだと5kmが楽なことに気がついた。散歩感覚である。2kmでぜえぜえ言っていた2年前とは大違い。
ところが、7kmで疲れがきてちょっと歩いてしまった。
結局10kmを1時間3分。700kcal消費。

5kmの後のウェートトレーニングは何も問題なかったが、今日の10kmのあとはウェートがきつかった。
体に疲労がたまってしまったのか。

これから3日に1回は10kmを走るつもり。意気込みだけはある。あとは実行あるのみ。
旅行、出張とこれから7月末まで外泊が続くが、ホテルのジムとか、外とか、どこでもいいから3日に1回10kmを走ろうと思う。

そして数時間経ったいま、右膝が痛い。いきなりの10kmもよくないのだろうが、体重も問題だ。
昨年のピーク時から5kg減ったとはいえ、自分のベストより5kg重い。
あと3ヶ月で5kg減らそうと思う。

でもその体重になったのはこの10年間で1度もない。
でもできそうな気がする今日このごろ。


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テニス全仏オープンチケット [テニス]

2009年6月9日

テニスの全仏OpenはFedererの優勝で幕を閉じましたね。Soderlingはさすがに緊張していました。そこをFedererも読んでいたか、準決勝までとはうって変わって最初からペース全開でSoderlingに立ち直る隙をほとんど与えませんでした。試合としては決勝戦は全くおもしろくありませんでしたが、Federerのすごさを改めて実感し、その点においては見応えのある試合でした。

このレベルのFedererと絶好調のNadalとの決勝戦をみたかった。Nadalは膝の故障らしいですね。昨日開始したLondon Quees's Clubのトーナメントも不出場です。せっかく準決勝のよい席のチケットをofficialサイトで購入できたのに。。。Nadalがいない、FedererとDjokovicも元々出場していない。Verdascoも錦織選手もいない。ああ、なんとも残念だ。。。ダブルAndyでも応援することにするか。

チケットといえば、あれから1年。そろそろ精神的にも時効なので、書いておきたいと思います。それは

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回復 [テニス]

2009年6月2日

左ふくらはぎをけがしてから2週間。とうとうテニスをやった。足を使う運動を我慢してきて、ようやくテニスができる喜び。無茶苦茶風が強かったが、テニスをできる喜びと、コート一面で左右に動いても痛くない足に感激。やっぱり自分はテニスが好きなんだと実感。

今日はいつものレッドクレーで2時間練習。ラリー、球だし練、ポイント形式、サーブと、試合以外は一通りやった感じ。球だし練を一緒にできるテニス仲間がいるというのは本当に幸せだ。今日は最近とにかく調子の悪いバックハンドストローク中心に球だしで反復練習した。まだ左足が踏ん張れないせいか、ミスが多い。今後もバックハンド中心に練習していこうと思う。

Y君に張ってもらった新しいガットはやはり感触がいい。反発力が全然違った。Y君ありがとう。

でもやっぱり、新しいラケットが早くほしくなってきた。今悩んでいるのは、HEADのMicroGel Prestige Proか同じくMicroGel Radical。今はWilsonのn-Six One Tourというフェデラーの一モデル前のラケットを使っているのだが、もう少しスピンがかかり易いラケットがほしいと思っている。ところが、今日先代のPrestige Proを見せてもらったら、n-Six Oneよりストリングスピッチが短い。ということはスピンがかかりずらいということ。Prestige Proの重さはまさに理想なのだが、Radicalを買って重りをつけるか、あるいはまったく別のラケットにするか、ちょっと悩み始めた。

さっき伊達公子のblogをみたら、彼女も今日からテニスを再開したらしい。同じ時期に同じような足のけがをして、同じ時期にテニス再開。俺の回復力ってトップ選手並ってこと?などと一人で喜ぶ。伊達選手にはいい迷惑だろう。

B君から連絡があり、夏の恒例テニストーナメント(軽井沢開催)の申し込み完了とのこと。毎年出場していたテニストーナメントなのに、デンマーク赴任後出場できていなかった。今年は休みをあわせて出場するのです。出場するのも久々だし、B君とダブルスを組むのみ久々なので、とっても楽しみ。

今年はTennis Yearです。


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レッドクレーの洗礼 [テニス]

2009年6月1日

今日はWhit Mondayでデンマークはお休み。キリスト教に関連する祝日は年によって違うから、どうしても覚えられない。ちなみに今週金曜はデンマークはConstitution Dayでまた休みだが、これをもってクリスマスまでは祝日がない。日本はなんとも祝日の多いことか。

そして3回目の6月だから、そろそろ当たり前に思ってもいいのだが、どうしても感心してしまうのがこの時期の日の長さ。23時でまだうっすら明るく、3時で明るくなり始める。一度でいいから本当の白夜を経験してみたいとも思う。下の写真は左が5月31日の23時。右が6月1日の午前3時。できるだけ見た目に近い露出でとってみました。

 2300.jpg 0300.jpg

さて、Roland Garros(テニス全仏オープン)はいよいよ明日から準々決勝。4回戦にして、ナダル、ジョコビッチが消えてしまい、ちょっと物足りない気もしますが、昨今の男子はレベルが高いので、どんな試合でも見ていておもしろい。

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デンマークテニスで「初」三昧 [テニス]

2009年5月17日

いやあ、昨日のMadrid Open Tennis準決勝のNadal vs Djokovicはすごかった。日本では放送があったのだろうか?ファイナルセットはテレビに食いついて観ました。4時間を超える試合で、最後までファインショットを打ち続けるトップアスリートとしての彼らには本当に脱帽です。最近買ったUSのテニス雑誌のトレーナーのコメントで、「今のトップ選手がトーナメントで勝利するには、フィジカルを高いレベルに保ち、試合の最後の最後まで理想的なフォームで打ち続けることが必要」とありました。この2人を見ていると納得です。

スペインでの試合でしたから、Nadalにとってはホーム、そしてDjokovicにとってはアウェーといったところですが、この試合は観客が本当に盛り上がっていて、ファイナルセット終盤はサッカー場のような雰囲気になっていました。ポイントとポイントの間に「ラーファー、ラーファー」や「オーレー、オレ、オレ、オレー」といったコールが会場にこだましていたのです。その場にいたらきっとスペクタクルな雰囲気だったのでしょうね。あの声援がなかったら、何回もマッチポイントを握っていたDjokovicが勝っていたかもしれません。

そして、このブログを書く前に、録画で決勝を観ました。Federerの強いこと。完全復活? 2、3年前のようなショットと体のキレをみたような気がしました。一方のNadalは準決勝から体のキレが悪いように見え、イージーなunforced errorも多かったようです。FedererがNadalに勝のを観たのは久しぶりです。全仏が楽しみになってきました。

さて、本題は自分のテニスです。とうとうデンマークでテニス本格開始です。ええ、練習は昨年からするようになったのですが、2年半経って、ようやく実現したのです。それは。。。

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