テニス全仏オープンチケット [テニス]
2009年6月9日
テニスの全仏OpenはFedererの優勝で幕を閉じましたね。Soderlingはさすがに緊張していました。そこをFedererも読んでいたか、準決勝までとはうって変わって最初からペース全開でSoderlingに立ち直る隙をほとんど与えませんでした。試合としては決勝戦は全くおもしろくありませんでしたが、Federerのすごさを改めて実感し、その点においては見応えのある試合でした。
このレベルのFedererと絶好調のNadalとの決勝戦をみたかった。Nadalは膝の故障らしいですね。昨日開始したLondon Quees's Clubのトーナメントも不出場です。せっかく準決勝のよい席のチケットをofficialサイトで購入できたのに。。。Nadalがいない、FedererとDjokovicも元々出場していない。Verdascoも錦織選手もいない。ああ、なんとも残念だ。。。ダブルAndyでも応援することにするか。
チケットといえば、あれから1年。そろそろ精神的にも時効なので、書いておきたいと思います。それは
テニス全仏オープンのチケットです。昨年2008年のもの。実は昨年全仏の準決勝を見に行ったのです。ところが、そこで大事件が。
今でこそ、いかに早期に準備していなければテニスチケットを公式サイトで買えないか、は十分にわかっているのですが、昨年はまったくわかっておらず。全仏は6月だというのに4月頃になって、急に行きたくなり、チケットを探したのです。当然公式サイトは売り切れ。ネットのチケットサイトを探すと、お金を払えばまだチケットが買えることが判明。
フェデラー、ナダル、ジョコビッチがいる男子の試合はエキサイティングですし、全仏を見に行くのは昔からの夢だったので、高いお金を払ってでも準決勝をよい席で見よう!と、なんと2人で20万円払って1階席のチケットを購入。全仏観戦をメインにすえ、前後に観光プランを入れて、あとは6月を待つのみとなりました。
ところが、もっと待たなければならないものがあったのです。それは。。。そう、上の写真のチケット。
デンマークの住所に送るよう手配をし、観戦の数週間前には届くはずが、まったく来る気配がありません。UKのチケットサイトに電話して確認すると、「まだバイヤーが送っていない、とデータシステムが表示している」と。「ああ、そうですか。では待ちます」
1週間前になりましたが、まだチケットがきません。パリには観戦の数日前に入るので、チケットと自分たちが入れ違いになってしまっては困ると、パリのホテルに送ってもらうことに。ちなみにチケットの状況は、「まだバイヤーが送っていない」。「ああ、そうですか。ちゃんとホテルにはくるんですよね?」 「ええ、もちろん」と。
さっそうとパリに入り、ホテルにチェックイン。フロントで「チケットのようなものは届いていませんか?」「いえ、何も」「。。。」 このあたりから、ヤバいと思い始めました。
全仏の前は遠出はせず、パリ市内観光にあてました。度々パリからUKのチケットサイトに電話して確認するのですが、それでも「まだバイヤーが送っていない」と。そろそろ痺れをきらし「チケットがこなかったらどうするんですか?」と質問。「そんなことはありませんが、何かあれば連絡をお願いします。」 「う~ん。。。」
いよいよ観戦前日です。チケットはまだきません。正直2人とも観戦はあきらめました。全仏Open観戦がメインだったのに、それが成し遂げられないなんて。。。なんとなく、フランスワールドカップのチケット騒動を思い出しいました。あのとき、こんな思いをした人たちが大勢いたんですよね、フランスでも日本でも。
ところが。。。
観戦当日、万が一のために早起きすると、ホテルの部屋のドアの下に封筒が。
なんとチケットが届いたのです!
おお! 来た来た! やったね!
2人とも大喜びです。
20万円出したんですもん。そりゃあ、チケット来ないとね。
うんうん。
早速したくをして、とにかく会場に向かいます。この日は曇り。雨になるかもしれないような天気ですが、心は晴れやか。
ただ、ちょっと気になるのが、チケットをみても、いったいどこの席なのかがわからない。なんともフランスらしい。そして良い席のはずなのに正規価格が69ユーロとある。チケットサイトが10倍の値をつけるはいいにしても、なぜ準決勝の1階席がたったの69ユーロ?でもそんなことは気にしていられない。とにかく早く会場にいかないと、試合が始まってしまう。
会場につき、お土産を買ったり、シニアの試合や車いすの試合なんかを観戦しながら時間を待ちます。
そして、試合開始30分前くらいに、いよいよメインコート会場のPhilippe Chatrierへ。チケットをみながら入り口を探すのですが、なかなか見つかりません。
2周くらいしたでしょうか。ようやく見つけます。なんで見つからなかったかというと、1階席のはずだったから、そこばかり探していたのです。ところが、チケットと同じ名前の場所は2階にあがる階段部分に。「ん?あがってから下がるのか?」などと思いながらあがっていくと、上がれと上がれと、下がりません(笑)
ようやく見つけた席は。。。2階席の真ん中でした。
嘘でしょ???
もう頭が混乱します。が、ここで混乱してはいけません。すぐに取った行動は、UKチケットサイトへの連絡。状況をすべて話し、どうにかしてくれるのか?と質問。相手は「バイヤーに連絡を取ってみます」
で、折り返しかかってきた回答が、「もう会場に入ってしまっているので、どうにもできません。新しいチケットも渡せません。」ですと。
絶句。。。
この後、Nadal vs Djokovicの熱戦とFederer vs Monfisの試合を見たのですが、半分心ここにあらず、でした。せっかくなんだから楽しもう、と思うのですが、どうしても集中できず。。。それでもNadalとDjokovicの試合はエキサイティングでしたが。。。
いやはや、なんとも後味の悪い全仏Open観戦となりました。初めからその席を予約していたんだったら、もっと楽しめたと思う。
でも、ここで話は終わりません。
本当に怒り心頭の自分は、絶対に20万円を取り返すと心に誓い、UKのチケットサイトにメールを送りました。いかに自分達が何度もチケット状況の確認をしたか、当日チケット内容(席位置)の確認が時間制約のなかでいかに難しかったか、などなど。絶対にスキを与えない文面と情報でメールを送ったのです。
その後、その会社のGMから連絡がきて、一度やりとりがあり、1週後に「我々のチケットサイトで使えるクーポン券を20万円分差し上げます」ときました。
カチーン! と来た自分は、熱くなる頭を一所懸命冷やし、再度論理を整理して、いかに今回の状況が詐欺に近いかを説明し、「これは巧妙な詐欺である」と英語で書きました。
数日後、「現金で20万円を支払いに使われたクレジットカードから返金いたします」
と連絡がきました。もちろんお金は本当に返ってきました。きっとパリのダフ屋は儲けて、UKチケットサイトが損をしたのだと思います。フランスワールドカップのチケット騒動がなぜ起きたかは推して知るべし。
こうして、2階席の真ん中でしたが、全仏Open準決勝をタダでみることができたのです。この話をすると皆さん「ラッキーだったじゃないですか」と仰るのですが、そんなことはなかったです。あの時の精神状況はひどいもので、観戦に集中できなかったことはほんとに悔しかった。
まあ、今ではいい思い出です。
それからというもの、テニス観戦のチケットは絶対に公式サイトで買うようにし、そのために必要な準備(1年前のメーリングリスト登録などが必要なトーナメントも多い)を欠かさないようにしています。よい教訓となりました。
今年は全仏を観戦しにいこうなど、思いもしませんでしたが、赴任期間も延びたので、またチャレンジしてみようかと思います。来年はNadal vs Federerの決勝になることを信じて、決勝戦観戦かな。そうしたら雨で決勝が月曜になったりして。。。
あの時は大変でしたね・・・
何度も何度も毎日のように、ストーカーのように電話を(チケット会社に)かけておいて良かったと思います。
by dogwood (2009-06-11 18:02)
dogwoodさんもあの時は大変でしたね。また全仏いきましょう。
by UD (2009-06-12 04:14)
今年、全仏OPを見に行こうと思い色々調べていてこのサイトにたどり着きました。貴重な体験談を事前に拝見できて良かったです。
ところでご経験上チケット入手について一番の方法はどうしたらいいか?
アドバイスをいただければ本当に嬉しく思います。よろしくお願いします。
by mari (2010-02-03 10:44)
mariさん
ずいぶん前の記事へのコメントでしたので見逃しそうになってました。
正直公式サイトに行くのがベストだと思います。ですが1年前に動き出さないとアクセス権すらもらえない大会もあるようです。全仏はどうでしょう。。。確かめる前にコメントしてすみません。幸運を祈ります。
by UD (2010-02-09 07:13)