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フィンランドのメイデー [旅行]

2010年5月1日

わけあって急にフィンランドに来なければならなくなったのだが、まさかこの日に当たるとは思わなかった。そうメイデー。知り合いのフィンランド人から、とある日にフィンランドでは全員と言えるほどのフィンランド人が頭に○○を被って街へ繰り出すという話は聞いていて、興味はあった。ただ、まさかそれがメイデーだったとは。

今回聞いたフィンランド人たちの話を総合すると、20-30年前くらいに学生がメイデーをのっとっり、メイデーイヴにヘルシンキ中央にあるマーケットスクエアの裸体像の頭に○○を被らせたのが発端。それからというもの、裸体像の頭に○○を被せる大学は持ち回りに。そしてメイデーにはフィンランド中でフィンランド人が○○を被って公園へ集まり、酒を飲み始める。フィンランドでは外でお酒を飲むのは違法だが、この日は合法。

老若男女が集まって、ワイワイ酒を飲み、自分で持ち込んだ食べ物を食べている。そして皆頭に○○をかぶっている。 白いのもあれば黄色いのもある。なぜ黄色いのがあるかというと、古くて黄ばんでしまったから。

遠くから見ているとなんとも異様な光景だが、いざ一緒に参加してみると、なんだか楽しい。そして羨ましい。数え切れないほど沢山の人が男女年齢問わずに集まって、楽しくお酒を飲んでいる。そしてみんな○○を被っている。日本の花見はこれに近いかもしれないけれど、○○をみんなが被っている、っていうのが微笑ましくて、楽しくて、やっぱり羨ましい。

そう、○○とは。。。

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3D [考えごと]

2010年3月8日

今日米国アカデミー賞授賞式がありましたね。自分はてっきりAvatarが作品賞を取るものと思っていたのですが、The Hurt Lockerが作品賞、監督賞他計6部門で受賞するという結果に。自分はHurt Lockerを観ていないので比較できませんし、アカデミー賞の選考基準を把握しているわけでもないのですが、Avatarを映画館で観た後にアカデミー賞作品賞はこれで決まりだと思っていました。Avatarは映画を全く異なる世界に導いたepoch-makingといえる作品でしょう。アカデミー作品賞を取らなくとも、その事実は揺るぎないものになっていると思います。

Avatarの凄さは、物語の設定やストーリーもさることながら、やはり3D映像。3Dテレビが家庭に入っていくこの3D元年にこの映画が公開されたのは決して偶然ではないでしょう。3D映画、3Dテレビ、3D映像コンテンツ、3Dカメラ、その他関連製品など、3Dトータルのビジネス規模は想像を絶するほど莫大ですが、本当に3Dビジネスが発展していくのかは実は疑問のあるところ。そこへAvatarのような娯楽作品を導入して人々の導火線に火をつければ、あとは3Dの世界が爆発的に広がるのみ。3D映像コンテンツや3D機器に関係するビジネスに従事している人は、Avatarの出現に感謝しているのではないでしょうか。

しかし本当に3Dは簡単に広がっていくのでしょうか?Avatarを観た皆さんは少なからず、目や頭に違和感を覚えたはず。右目と左目が見る映像を投射映像と3D眼鏡がコントロールしていて、視覚神経系のコントロールを妨害しているわけですから(ちょっと乱暴な言い方かも)、疲れや違和感が出るのは当たり前。映画であれば年に数回か十数回観る程度でしょうから問題ないと言えるかもしれません。しかしこれが日常生活のTV放送やゲーム機器に導入されてしまったら、3D映像を見る時間が飛躍的に増えるはずです。そのときに人間の健康に本当に害が無いのか、そもそもそんな違和感を感じる映像が一般に受け入れられるのか。仮に2Dと3Dを機器側で切り替えられるようになったとして、3Dを毎日数時間、皆が観たがるか。疑問はつきません。そしてこのことの問題解決無くして3Dの発展は意外に大きくならないのではないでしょうか。

なんだか3Dに懐疑的なトーンになってしまいましたが、実は応援しています。仕事柄15年位前から3D映像は目にしていて、目の疲れや頭痛のある画像を見るたびに、「この技術はモノにならない」と決めつけていました。しかし昨今の3D映画、3Dカメラ、3Dディスプレイを観ると、ずいぶんとその苦痛が和らいぎ、逆に「おっ、いいね」と言ってしまう自分がいます。3D技術は現在の技術進歩には珍しく、一歩一歩ゆっくりと進化して来た技術で、ここへ来てようやく花開こうとしているのだと思います。ただし花開く時期を間違えるとすぐに散ってしまう。是非とも花開くべき時に開花してほしいと思っています。そして、課題解決のところにビジネスチャンスも転がっているのだと思います。

ところで、皆さんはAvatarの3D眼鏡に種類があるのを知っていますか?自分がデンマークで観た映画館ではRealID方式の眼鏡でした。この他にIMAX3D方式、Dolby3D方式、XpanD方式があるようで、順に円偏光方式、直線偏光方式、カラーフィルター方式、液晶アクティヴシャッター方式(以上正式な名称ではなく原理から想像して書いているだけです)。それぞれに長所短所があるようで賛否様々です。まさか4種類の映画館で試したい人はそうそう居ないと思いますが、自分は機会さえあればIMAX3D方式は観てみたいと思っています。AvatarはIMAX3D方式のカメラで撮影されたらしいですよ。


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寒中、雪中そして雪上マラソン [スポーツ]

2010年2月7日

この3日ほど雪は降っていないとはいえ、零下が続いているせいで路上の雪は積もったまま。そんな状況でマラソンをしたことは無いので、1週間前から出場へのモチベーションが急落下していた。だが昨夜スタートの約12時間前に、「う~ん、やっぱり出る!」と出場を決意。朝6時半に起床したときには走る気満々になっていた。

出場を決めたのは、Nike Marathontest 1 (10km)。正確には把握していないが、5月23日のCopenhagen Marathon(フルマラソン)に向けて開催されているトレーニングマラソンの中の節目のマラソンのようで、今回が10km、翌月が15km、その翌月が20kmと進んでいく。通常のトレーニングでは何千人で走ることなど無いので、そうした大人数の中でかつ緊張感をもって走る練習といったところ。

今日のコースはサッカーチームF.C. KøbenhavnのホームグラウンドParken Stadium、陸上競技場Østerbro Stadium、サッカー練習場、テニスコートなどが大きな敷地に広がる場所の周り。自宅から自転車で15分くらいの距離なので、妻と2人で自転車で向かった。

現地に着いてまず出場登録。名前と住所を紙に書いて、出場フィー110DKK(2000円くらい)を払って、その場でゼッケンをもらい、外でタイム計測用チップをもらって終了。チップとゼッケンが対応していないのは一体どうするんだろうと思っていたが、ゴール後にゼッケンの下に付いていた小さな紙(ゼッケン番号付き)とチップをビニール袋に入れて提出するのだった。なるほど。バーコード式でもないので集計に時間がかかるのではと心配していたが、半日後にはホームページ上に全員分のタイムが載っていた。

スタートまで1時間。陸上競技場の中で待っていると、続々と出場者がやってきた。外は零下3度位で、さすがに皆中に入ってくる。そこであることに気づいた。皆の格好と自分の格好の違いに。

まず皆、顔以外の肌を露出させていない。自分もそれなりに寒さ対応をしているつもりで、上下ともにピッタリ系のウエアを着て、その上にTシャツを着ていた。しかしマラソン用ソックスが短すぎてくるぶしの部分の肌が露出しているのだ。長いソックスをはかなければならなかった。しまった。。。

皆ピッタリ系ウエアを着ているのだが、さらにその上に軽め薄め暖かめ(麺固め油多めって言いたくなった)のウエアを羽織っている。体にピッタリフィットして風の抵抗を受けないようになっているので、明らかにマラソン用。自分はそんなもの持っていないし、存在も知らなかった。幸運にもテニス用のアップ(テニス界ではそう呼ぶ)を上下持ってきていたので、上はそれを着たのだが、テニス用なのでダブダブ。明らかに風の抵抗を受けそうだ。それでも寒さを我慢できないよりはマシだろう、ということで着ることにした。色が白で、黒か赤しか着ないデン人の中では相当浮いていたが、マラソン中に応援の妻が自分を見つけるのには役だったそうである。

そして皆、格好良い帽子と手袋をしている。マラソン系メーカーやマラソンショップブランドのモノだ。羨ましい。自分はといえば、帽子はいつ買ったのかも忘れたアディダスの平凡な綿の帽子。手袋は。。。昨土曜に買うのを忘れてしまったので家にあった軍手。しかも手のひら側に青のポチポチが付いているアレである。恥ずかしかったが、同じような軍手をしているデン人を2人見つけて、「自分は変じゃない」と言い聞かせた。

0930にいよいよスタート。皆ゾロゾロと建物を出て行く。自分も微妙な緊張感とともに外へ出た。すると。。雪がぱらぱら。ただでさえ寒いのに、雪。寒中マラソンどころか雪中マラソンだ。

スタート地点ではペースメーカーの風船が浮いている。1km3分半~6分半まで。過去自分は最初にペースを上げすぎて失敗しているし、練習していても後半速く走れるタイプなので、今回は6分の場所に付いた。自分の目標は5分半のペースなので、後でペースを上げようという戦術。

0930ピッタリにスタートした。マラソン大会に出場する度に思うのだが、なぜスタート地点を過ぎる時ってあんなに嬉しくて笑いが出るんだろう。ワクワクするから?いやそんな感じではない。でもスタート後1km位まではいつも笑っている自分がいて、「いかんいかん」と笑わないようにしている自分がいる。皆も同じなんだろうか?

走り始めるとさっそく試練が。路上の雪である。それほど大きくない大会なので車の通行制限をかけているのはParken stadiumの前の車道だけ。ほかの走る場所は自転車道だったり歩道だったり、小さな車道だったり。普通に走っていれば雪のない場所を走れるのだが、前の人を抜いたり、遅い集団を抜いたりするときには雪の上を走らなければならない。またまったく除雪されていない小さな道もあった。柔らかい雪の上は砂の上を走るようなものだし、固い雪の上は氷の上を走るようなもの。おかげでずいぶん足に負担をかけたように思う。スタート時に降っていた雪はほぼおさまっていたが、途中どっと雪が降った瞬間もあり。寒中マラソン、雪中マラソン、雪上マラソン、てんこ盛りである。

ちなみに寒いせいで汗はあまり出ず、途中の水補給は8kmでとった1回だけ。他の人たちもほとんど給水していなかった。こんなに空いている給水所を見たのは始めて。そしてその給水の時に飲んだ水の冷たいこと!凍る寸前の水だった。

さて走りの方はというと、最初に遅いペースで走り始めるという戦術が功を奏し、体は順調。ただ走る道が狭いせいで遅い人にひっかかることがしばしばあり、前半は自分のペースでは走れなかった。4km位から徐々にペースを上げ、5分45秒のペースメーカーに追いつき、抜いてからは、なかなかいいペースで走れたと思う。5分30秒のペースメーカーに追いつきたかったのだが、最後まで見つけることが出来なかった。

結局タイムは53分59秒。最初の遅いペースと雪の影響を考えれば自分的にはなかなかいいタイムだったと思う。来月の15kmへのモチベーションが上がってきたし、寒中マラソンも結構いけることがわかった。

来週すぐに、帽子と手袋と上着をマラソンショップに買いにいかないと。形。。。ではなく防寒は重要だ。

下はさっそくホームページに出ていた正式記録。男子1428人中1046位。男女2181人中1287位。まだまだ初心者である。

ん?確か登録者は3000人を超えていたはず。あまりの寒さに900人位は来なかったようである。情けないぞデン人!

Nike Marathon 2010 10km blog.jpg


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おくりびと [映画]

2010年2月2日

昨年末に映画「おくりびと」をDVDで観た。国内外での評価の高さはここで言及するまでもなく、本当にいい映画だ。感動するし、涙するし、心が洗われる。

自分が強く感じたのは、「美しさ」。漢字で書くよりも「うつくしさ」と書いた方が「おくりびと」には合うかもしれない。そして「うつくしさ」と書いたほうが、人の内面や日本の文化のうつくしさを表現できているように思う。

あの「うつくしさ」は日本人以外の人にわかるのだろうか?検証する術を知らないが、日本人にしかわからないのではないだろうか?あれはまぎれもなく「日本のうつくしさ」だと思う。

世界中の情報やモノが国境を超えて行き交う現代社会では、その国の文化や遺伝子までもが希釈されてしまいそうだが、島国の中で何千年もかけて深く刷り込まれた日本人の遺伝子はそう簡単に薄まらないのではないか。そう実感させてくれる映画だった。

そして今一度日本人であることの意味を考えたい、自分が為すべきことを考えたい、と思わせる映画だった。


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雪とチャーリーと僕 [コペンハーゲン]

2010年2月1日

それにしても今年のデンマークは雪が多い。そんな話題ばかりブログに書いている気もするが、嬉しいんだから仕方がない。例年のデンマークの暗くて雨の多い冬を知らないひとは、この寒く雪の多い冬をnegativeに捕らえているようだ。しかしこの3年北欧らしい冬をデンマークで体験できていない僕は、雪で明るいこの冬を、天の恵みだと思っている。チャーリーもそう思っているに違いない。

家から見える教会も真っ白。もうちょっと白くなれば写真映えするのだろうが、作った人はそんなこと考えていないだろうし、教会にしては積もりやすい形だろう。衛兵交代式の演奏がいつもより地味に感じられたのは、管楽器隊がいなかったせい。寒すぎて細かい演奏ができないから打楽器だけにしたのだろうか?チャーリーなら知っているのだろうか?

Marble church in snow.jpg Guard in snow.jpg

最近僕が週末にすることといえば、散歩。雪の上をザグザグ歩き、雪景色を楽しむ。チャーリーより僕の方が体重が重いから、しっかり雪に靴が食い込む。どのくらい食い込むか試したくなる気持が抑えられない。深いところでは15cmくらい沈んだかな。

Shoes on snow.jpg

以前、凍った湖の上を歩いた話をした。その時には雪の上からでも固い氷の上を歩いている感触があって安心できた。でも今は雪が沢山積もりすぎていて、歩いてもザクザクと雪の感触しかない。だから歩いている場所に氷がちゃんと有るのかどうか全くわからない。少し怖いが、皆歩いているから大丈夫だろうと湖を横断。チャーリーなら軽いから平気に違いない。

本当は水面と岸の間に1m位の高低差があるんだが、今では雪が積もって高低差が見えなくなってしまっている。下の写真の右下が岸、左が湖だ。

Snow lake.jpg

前回はたどりつけなかった湖中央の小島にも行ってしまった。林のようなものが小島の一角だ。冬以外にはこの小島に何百、何千という鳥がとまっている。でもこの日は一匹の鳥も見かけなかった。ところで写真中の方はチャーリーとは全く関係ない。

Island in lake.jpg

湖を横断して反対側にたどり着くと、氷が溶けているエリアがあり、白鳥や鴨や鴎がたむろしていた。溶けている範囲が狭いから、人口密度が高い。したがって写真もこんな風である。ここまで集まっていると、白鳥とはいえ、ちょっと美しくない。チャーリーもそう言うに違いない。

Swans.jpg

雪の後で空気が澄んでいるせいか、僕には夕焼けがいつもより薄い赤色になっている気がした。チャーリーにこの赤い色は見えたんだろうか?

Snow lake sunset.jpg

家に帰って少し暖まった後、急に翌日のことが気になりだした。あまりの雪の多さに、翌朝の車の雪かきが大変にならないかってこと。天気予報では朝まで雪は降らないとのことだし、夜の内に雪かきをしようとまた外に出た。車に着いて僕はびっくり。車の上がまるで雪見大福みたいになっていた。崩してしまうのが本当にもったいなかった。ちなみにこの雪の深さも約15cm。パウダースノーだったから雪かきは簡単だった。チャーリーは雪見大福って知っているのかな?

Yukimi daifuku.jpg

雪かきが終わってすぐに帰るのがもったいなかったから、ちょっとアメリエンボー宮殿に寄り道した。旗があがっていなかったから女王様は居ないようだった。宮殿広場内はしっかり除雪されていたが、除雪した雪を中央の像の周辺に置くっていうのはどうなんだろうか。。。ここは皇居ですよ、皇居。日本だったらこんなことは考えられない。そう思わないか、チャーリー?

Amalienborg snow.jpg

あ、チャーリーがこっちにやってきた。雪の上で嬉しそうにはしゃぎ回っている。そんなに速く走ったらダメだよ、チャーリー。

 

 

 

Charlie on snow.jpg

チャーリー?

 

 

チャーリーだったっけ?この犬?

妻 「そうだよ、チャーリーだよ、忘れたの?」

僕 「いや、そうじゃないんだけど、念のため確認」

僕 「ところで、この犬って、なんていう種類?」

妻 「う~ん、わからない」

僕 「ま、いっか。ブログはチャーリーで通そっと」

妻 「可愛かったね、チャーリー」

僕 「そうだね。かけずり回っていて、飼い主の人が遠くから チャーリー! って大声で叫んでいたね」

チャーリー。とある雪の休日に突如として僕の前に現れた犬。雄か雌かもわからない。

チャーリー。See you again on snow!


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赤いやつ [コペンハーゲン]

2010年1月14日

昨日からフィンランドに来ているが、積雪量がさすがにデンマークと違う。駅のプラットフォームだって積雪したまんまだ。そしてどこを見ても木が真っ白でキレイだ。やはり雪のある冬が自分は好きなんだと思う。

Platform.jpg Juhyo.jpg

4月のとあるイベントまで3ヶ月をきり、ジムでのトレーニングを加速している。今週は日月火と3日連続でジム通い。昨日からの出張がなければ5日でも6日でも連続でジム通いしていたはず。そのくらいモチベーションが高い。

冬場のジムでの自分の格好は、上下ともイチロー系ピッタリ(名前がわからん)を着て、上はそのピッタリの上にTシャツ。日本なら下に半パンをはくところだが、それをやると変な格好をしたやつと見られてしまうので、こちらではピッタリのまんま。テニスをやっているのでテニス用Tシャツは沢山持っており、好んでジムに来ていくのは紺色のadidasか真っ赤なadidasだ。

問題はその真っ赤なTシャツ。デンマークの国旗を知っているだろうか?真っ赤なベースに白の十字。正確にはscandinavian cross。デンマーク人はこの国旗が大好き。そしてスポーツのナショナルチームのユニフォームカラーは当然赤。

そろそろお判りだろうか。ジムで赤いTシャツを着ていると、すれ違いの人などが、チラっとこちらを見るのである。偶然ではない。青いTシャツを着ていても皆見向きもしないのに、赤いTシャツを来ていると何人もの人が僕をチラッと見るのである。そして、「なーんだ」という雰囲気を見せる。

もしかしてDenmark national team ウエア以外の赤いTシャツを着てはいけないという暗黙の了解って無い?だって何でもない赤いTシャツをジムで着ている人を見たことがない。ジョギングしていても見たことがない。見たことがあるのは、マラソン大会などでNational teamウエアではないのだが、赤いウエアの上に DENMARK と書かれたウエアだ。赤いウエアをデンマークで着る場合にはDENMARKと入っていなければならないのでは?そんな暗黙の了解って無い?

なんだか赤いTシャツをジムに着ていくのが怖い今日この頃である。誰か教えて。

redT small.jpg   Denmark.jpg

 


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冬の散歩 [コペンハーゲン]

2010年1月9日

1月3日から全力で仕事をしていたら、1週間で疲労がたまってしまった。昨夜は金曜だというのに20時前には寝て、今朝はまだ暗い頃に(といっても8時だったはず)起きて、もう一回寝た。起きたら12時過ぎ。外を見たら快晴。これはいかん!と急いで支度をして、妻とまず近くのスーパーへ買い物へ。その後早速散歩へ出た。

何しろ3年間まった本格的北欧の冬。雪も残っていて、耳や足が痛くなるほど寒い。その寒さは自分達が待ちに待ったモノ。これを体で感じなくてはとコペンハーゲンの街を散歩することにした。ちょっと遠くにも行くので自転車で。

まず向かったのは、近くの人工湖。自分がジョギングで周囲を回るこの湖は16世紀に出来たものだそうだ。自分が走るのは地図の一番上の湖の周りで一周2kmだ。夏のこの湖は、周りのCafeでゆっくりする人、自分のようにジョギングする人、散歩をする人などでにぎわう。そういえば秋の紅葉シーズンはとても綺麗だったのを思い出した。

Presentation1.jpg

今日この湖に到着すると、すぐさま、いつもと違う光景が目に入ってきた。水が凍っているとか、雪が積もっているという状況は十分想像できた。ところが目に入ってきたのは、人、人、人。人が湖の上で遊んでいるではないか。昨年ヘルシンキで海の上を恐る恐る歩いたのを思い出す。まさかデンマークの湖の上を歩けるとは思わず、嬉しくて嬉しくて、走って駆け寄り、躊躇せず湖の上に足を踏み入れた。

湖の上は、氷の上に雪が積もっていた。雪の上を散歩する人、雪を除いた氷の上で滑って遊ぶ人、ちょっと離れた所では手作りスケートリンクのようなものまで出来ていて皆スケート靴で滑っていた。これぞ北欧。この冬までデンマークに居られてよかったと妻と何度も言葉を交わした。

SortedamsSo Snow-1.jpg SortedamsSo Snow-3.jpg

その後に向かったのは、Rosenborg Slot。昔の王室の夏の離宮(上の地図のど真ん中)。コペンハーゲンのど真ん中にあるこの離宮には公園があって、離宮らしい木のレイアウトがなされ、広さもほどほどで、軽く散歩するにはもってこい。

青い空と白い雪の間で煉瓦色の宮殿がとても映えて見えた。

Rosenborg Slot.jpg Rosenborg-slot-2.jpg

ここまででたったの1時間半だったが、零下2、3度と思われる気温の中で体が芯まで冷えてしまった。本当はNyhavnまで足を伸ばそうと思ったのだが、ここで断念。近くのcafeに入って体を温め、帰宅した。帰宅したらちょうど階下に住むデンマーク人女性が買い物から帰ってきたところで、「とっても寒いわね~」と一言。「そうだよなあ、デンマーク人にはこれは寒いよな」と思ったのだった。

Irish Coffee.jpg


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北欧らしい冬 [コペンハーゲン]

2010年1月7日

デンマークに移り住んで3年ちょっと。4度目の冬にして初めて北欧らしい冬が訪れた。

コペンハーゲンの北緯は約55度。それは樺太の最北端とほぼ同じだから、世界地図を見るとコペンハーゲンはさぞ寒く、雪も多いのだと思ってしまう。ところが実際には温暖で雪もあまり降らない。少なくとも過去3回の冬の最低気温はマイナス2度くらいだったと記憶しているし、雪が数日積もっている状態は2回くらいしか見たことが無い。

それに比べて、同じ北欧の都市であるヘルシンキとかストックホルムは毎年冬中雪が積もっているし、気温だってマイナス10度なんて日はざらにある。正直羨ましい。北緯が高いということは冬の日照時間がとても短いし、北欧の晴天率はあまり高くないから、冬の陽の光はとても弱い。そんな中で雪が積もると、限られた陽の光を雪が反射して街を明るくしてくれる。だから冬のコペンハーゲンは他の北欧の国よりも暗い。

ところが今年のコペンハーゲンの冬は様相がちょっと違う。12月下旬から今日まで、何度となく雪が降り、日中の気温がずっと零下である日が多いので、降った雪がとけずに残っていたりする。そして嬉しいことに晴天率が高い。今年のコペンハーゲンの冬は生まれ変わったかのように生き生きとしている。

だから週末も自然と外へ出たくなる。妻も平日外へ出て、この北欧らしい冬を満喫しているようだ。

ところで今大活躍しているグッズがある。それは車用の雪かき(下の写真)。

実はこれ、2008年のクリスマスの妻からのプレゼントだ。当時は少し街から離れた新しいアパートに住んでいて地下駐車場があったから、そんなモノは要らず 「こんなの使わないよ~」とプレゼントされるなり言ってしまった記憶がある。妻曰く「会社の駐車場で使えるかもしれないでしょ」とのことだったが、「コペンじゃそんなに雪は降らないからきっと使わないよ」と返した。確か妻は「でも雪が降ってほしいから買ったの」と言った気がする。

そして今年の冬。連日の雪。そして街中に引っ越したから屋内駐車場などなく路上駐車(これコペン街中の常識で、きちんと市の許可証をもらう)。毎朝大活躍している。

改めまして、クリスマスプレゼント、ありがとうございます。

snow on the car wo number.jpg Yukikaki.jpg


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年賀状に込める気持(3) [考えごと]

2010年1月5日

毎年恒例になってしまったこの題名 「年賀状に込める気持」。

自分の流儀は「年賀状は前年に書かずに元旦に書き、元旦の気持を込める」 だ。

先の記事に書いたように、この流儀の問題は、相手に年賀状が到着するのが遅くなるということだ。しかも今は欧州に住んでいるので、日本に到着するのは賀状の送り先の方々の正月気分が抜けきった頃。それでも自分の流儀を貫いてきた。

今年はこの流儀に磨きをかけることにした。年賀状に使う写真も元旦撮影のものにして、全ての情報に年賀の気持を込める。ところがこの方法だと、賀状準備の時間がよりかかるため、発送が遅れ、到着がさらに遅くなるという問題があった。

そこで今年は、年賀状をパソコンで作り、その画像をe-mailに添付した上で、e-mail本文に個人向けメッセージを添えることにした。この方法には多くのメリットがあった。

まず早く到着する。ここ数年自分の年賀状が日本に到着するのは早くて1月7日位だったはず。今年は1月3日~4日に到着させることができた。年賀の気持を込めた上で正月の間に年賀状が届く。これは理想型であり、最大のメリットだ。

また多くの人に送ることができる。賀状を手書きで書いたり印刷するのは予想以上に時間のかかるもの。はがき代や切手代だって馬鹿にならず、「今年は70枚にしよう」と、枚数を制限することになる。ところがe-mailで送るとなると、メッセージをタイプする時間を除けば他の時間は大したものではないし、コストはゼロに近い。結果例年の倍の人に賀状を送ることができた。デメリットはe-mail addressを知らない人には送れないことで来年への教訓にしたい。

そして予期せぬメリットもあった。返信で年賀e-mailを送ってくれる人が非常に多くいたということだ。中には自分と同様に年賀状画像を添付してくれる人もいた。海外に来てからは返事という形での年賀状はほとんど頂けていなかったのに、e-mailベースだと多くの人から頂ける。年賀状到着が早いことと、気軽さが功を奏しているのだと思う。多くの人から年賀状を頂けるというのは、それは純粋に嬉しいものだ。

今のところ、この方法がベストな年賀状なのではないかと思っている。来年もこの方法でいきたい。

ところで一つ気づいたことがある。このe-mail年賀状は欧州時間夜、すなわち日本時間早朝に送ったのだが、日本時間午前7時前には返信をくれた人たちが4人いた。興味深いことに、4人中3人が会社の社長さんだ。やはり社長さんというのは朝早くから仕事をするものなのである。

今年の年賀状の背景に使ったのは下の写真。1月3日に家の目の前の教会近くで撮影した。右下の人物の上に夫婦の写真を被せて住所も記した。1月1日に撮影すれば衛兵の制服が年で1回唯一赤かったそうで、来年は1月1日に撮影しようと思う。またその方が新年の気持をもって写真撮影できるはず。

最後になりましたが、皆様明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

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2010年目標 [自分自身]

2009年12月31日

紅白歌合戦を見ている。日本はあと30分で2010年に突入。デンマークは8時間半後。普段から時差は感じているが、年明けに時間差があるこの時ほど時差を感じることはない。

2009年目標の採点と2010年の目標。

2009年年初目標の採点
総合して10点満点中7点くらい。今年は特に健康面での向上が目立った。また転居をしたり、新しいスポーツを始めたりと心機一転の出来事も多く、フレッシュな気持で一年を過ごせたと思う。

1)食事のとき、いくら美味しくても、よく噛んで食べる。→7点。秋まで出来たが、それ以降忘れ気味。
2)ジムに1週間に1回は行く。海外出張先ホテルでもジムに行く。家で毎日腕立て&腹筋する。
 →9点。体重も一時期9kg落ちた。
3)Blogを1週間に1回は更新する。→3点。今年は最も書かなかった年になってしまった。
4)もっともっと先回りで仕事をする。→6点。比較的そうしたと思う。
5)健康維持。そしてガタが来ている部分を完治。→9点。運動の甲斐あって人間ドックでオールA。
6)継続してお金を増やす。帰任の年だからって油断しない。→7点。
7)次の人に今の仕事をスムーズに渡す。→帰任延期で採点不可能。
8)次の仕事を自分で射止める。この経済環境変化を逆に利用。→帰任延期で採点不可能。
9)デンマークでテニストーナメントに参加する。→9点。出場はしたが結果が。。。
10)デンマークでマラソンに参加する(せめてハーフ)。→10点。フルマラソン出場。
番外)プライベートの秘密なこと。絶対今年中に達成する。→2点。努力はしたが結果伴わず。

2010年目標
1)健康。フルマラソン2回出場。そのためにも体重を60kg台にのせる。
2)健康。酒の量を減らす。よく噛んで食べる。
3)家。小旅行に沢山でかける。
4)家。コツコツお金を貯める。
5)仕事。いつでも帰任できるよう、継続可能な組織体制を整える。
6)仕事。次世代の人に今の自分の仕事を任せ、自分の仕事を新しいフェーズへ移行させる。
7)ブログ。短くていいから、日々思っていることを、新鮮なうちに書く。
8)勉強。読書に時間を割く。
9)テニス。またテニストーナメントに挑戦する。
10)コペンハーゲン。コペンハーゲン市内をもっと楽しむ。
番外)毎年恒例の目標。今年こそ達成。

紅白歌合戦が終わり、「ゆく年くる年」が始まりました。日本の年明けまであと9分。

皆様にとって2010年が幸多き年になりますように!

 


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