おくりびと [映画]
2010年2月2日
昨年末に映画「おくりびと」をDVDで観た。国内外での評価の高さはここで言及するまでもなく、本当にいい映画だ。感動するし、涙するし、心が洗われる。
自分が強く感じたのは、「美しさ」。漢字で書くよりも「うつくしさ」と書いた方が「おくりびと」には合うかもしれない。そして「うつくしさ」と書いたほうが、人の内面や日本の文化のうつくしさを表現できているように思う。
あの「うつくしさ」は日本人以外の人にわかるのだろうか?検証する術を知らないが、日本人にしかわからないのではないだろうか?あれはまぎれもなく「日本のうつくしさ」だと思う。
世界中の情報やモノが国境を超えて行き交う現代社会では、その国の文化や遺伝子までもが希釈されてしまいそうだが、島国の中で何千年もかけて深く刷り込まれた日本人の遺伝子はそう簡単に薄まらないのではないか。そう実感させてくれる映画だった。
そして今一度日本人であることの意味を考えたい、自分が為すべきことを考えたい、と思わせる映画だった。