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海外在住日本人にもできること [考えごと]

2011年3月27日

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

3月11日から時間が許せば日本のテレビを観て、webでニュースをチェックしています。日本のことが心配でなりません。遠くデンマークの地にいる自分達には心配すること、祈ること、義捐金を出すことしかできないと思っていました。しかし昨日、自分にもできることがもう一つあることに気づきました。

昨日3月26日に、在デンマーク日本大使館と東海大学欧州センター主催のチャリティコンサートが東海大学欧州センターで行われ、義捐金を出せる機会だということで行ってきました。参加する前は「義捐金をだして音楽を聞く」というそれだけのことしか考えていませんでした。

開演時間が近づくにつれ、どんどん人が集まってきます。てっきり日本人が沢山来るものだと思っていたら、集まってくるのはデンマーク人ばかり。日本人はほとんどいません。この辺りから「自分は何か勘違いをしていたのかもしれない」と思い始めました。

車が沢山入ってきて会場駐車場が満杯になり始めます。車を他の駐車スペースへ誘導しなければならなくなり、もともとボランティアでコンサート開催に協力をしていた日本人の方と話をして、会場入口の道路に自分が立って、入ってこようとする車を別の場所に誘導する係を引き受けることに。

道路に一人立ち、車でやってくるデンマーク人に英語で事情を説明すると、皆快くUターンをしてくれます。これを何回か繰り返している内にはっきりと感じました。「自分は今日本人の代表として行動しているんだ。義捐金をいただく側の日本人なんだ」と。ただ義捐金をだして音楽を聞こうとしていた自分は「日本人」ではなく「海外在住の人」だったと。

いつのまにか車や自転車や徒歩でやってくる人たち皆に「こんにちは」「ありがとう」と頭を下げている自分がいました。

日本人として恥ずかしくない行動をすること、日本人としてチャリティーに参加してくれる人に感謝すること、そうしたことをすること、思うことで、海外にいる自分も真の日本人になれることがわかったのです。日本人の良さ、すばらしさをデンマークの人に伝える役目を果たせることがわかったのです。

先に会場で座っていた妻も、多くのデンマーク人が入ってきて席が全く足りなくなっているのを見て席を立ったそうです。彼女も何かを感じたようでした。

途中から日本語のできるデンマーク人の若い男性が、自分の誘導に自発的に加わってくれました。デンマーク人に自分が英語で説明するよりも、彼がデンマーク語で説明した方が当然スムーズです。彼が加わってからはほとんど彼に誘導を任せました。誰に言われたわけでもなく状況を見て加わってくれた彼に感謝するとともに、デンマーク人の優しさをいつも以上に感じることが出来ました。

「簡単な仕事」と流暢な日本語で言う彼は、「いい天気!」とやはり日本語で言いながら太陽に向かって顔を上げ、気持よさそうに目を閉じていました。

Charity.jpg


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Helpjapan@nordic

その節は、help頂きましてありがとうございました。。。。
お願いしていたボランティアが、大幅遅刻だったため、バタバタとなりました。おかげさまで、無事、駐車場問題もクリアし、予定通りコンサートを行う事が出来ました。。
そして、コンサートも、目標のほぼ半分まで到達しました。

これも皆様のお力添え、そして何かしたい、という想いの表れだ思います。これからも可能であればコンサートへ足をお運びくださいませ。

そして本当にありがとうございました。

お礼が遅れまして申し訳ございません。



by Helpjapan@nordic (2011-04-08 04:59) 

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